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ソムリエ・ワインエキスパート 二次試験合格に向けて
今年も多くの方が、ソムリエ・ワインエキスパート取得に向けて、頑張っていらっしゃる時期かと思います。
一次試験を終え、無事に合格された皆様、おめでとうございます!
この調子で二次試験も合格するために、コンディションを整え、二次試験であるテイスティングの準備をしていきましょう!
そして、今年、二次試験からトライされる方、合格目指して頑張っていきましょう!
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二次試験を合格するためのポイント
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- 最初に大切なこと!「二次試験の内容をしっかりと把握すること」
試験に合格するためには、まずは!その試験の内容を知ることが大切。
出題形式や内容を把握せずに、準備を始めることは不効率です。しっかりと内容を把握しておきましょう。
■2025年度の二次試験日程
2025年10月6日(月)
■テイスティング方法
ブラインドテイスティング形式
■二次試験(テイスティング)の内容
アイティム数は、試験時間が例年同様なので
これまでと同じではないかと予想しています。
●ソムリエ:二次テイスティング試験(40分)
ワインが3種+その他(ワイン以外)の酒類が2種
※ソムリエは、テイスティング後、
三次試験対象である論述試験(20分)が
実施されます
●ワインエキスパート:二次テイスティング試験(50分)
ワイン4種+その他(ワイン以外)の酒類が1種
■テイスティング試験方法:選択用語からの選択
※解答シートは全てマークシート形式
【ワイン】
「外観・香り・味わい」を、
当日配布される選択用語の中から、
各項目で決められた数を守り選んでいきます。
そして、最後に「結論」として、
主要なブドウ品種、収穫年、
生産地(国)、適正温度(飲む時の適正温度)、
グラスなどを選択します。
【その他の酒類】
該当するものを、いくつかの酒類の中から選択
2.ワインを沢山テイスティングするだけでは合格できない!?
テイスティング試験と聞くと、とにかく品種を正解すれば良いのでは?と思われる方もいらっしゃいますが、この試験で求められるのはそれだけではありません。
テイスティングの基本は、外観、香り、味わいをしっかりと掴んでいき、どんなスタイルのワインなのかを理解したうえで結論として品種などを導いていきます。
また、試験での表現方法は、情緒的な表現ではなく、分析的なコメントが必要になります。
3.テイスティング力をつけるためのポイント
合格のためのテイスティングで重要なことは「2つ!」
①基準のすり合わせ
ワインを、どのように表現していけば良いのか?
ここでポイントとなるのが「基準のすり合わせ」。
外観や香りは、トレーニングを積んでいくと
理解していくことができますが、味わいだけは個人差があります。
例えば、酸味に弱い方は、少し酸のあるワインでもとても酸っぱく感じる
また、アルコールに強い方は、アルコール度数が高めのワインでも中程度と思ってしまうなど
☝ここがポイント
そのワインを自分はこう感じるけれど、
テイスティングにおいてはどう表現するのか?
という基準をすり合わせも意識しましょう!
特に味わいの部分は、すでに資格を持っている方、通常もテイスティングを行っている方とのすり合わせが必要で、独学でつかむのは難しい点です。
※地方にお住まいでワインスクールなどが近くにない方は、オンラインのテイスティング講座や模範コメント付きのワインセットを上手に利用すると良いと思います。
②自分なりの品種の個性を掴んでいくこと!
こちらに関しては、この香り、この味わいならリースリング!といった自分なりの品種個性を掴んでいくと良いでしょう。
4.テイスティング試験において重要な6品種
過去の出題傾向を見ると、
白ワインでは、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、赤ワインでは、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シラー(シラーズ)の出題頻度が高いので、まずは、この主要な6品種からスタート!
二次試験でも、この品種が出題された時は、品種までは正解できるようにトレーニングしていきましょう。
こちらの6品種のテイスティングをある程度進めたら、各国の代表的な品種も差し込めるとBEST!
例えば、赤ワインでいうと、スペインのテンプラニーリョ、イタリアのネッビオーロやサンジョヴェーゼ、アメリカのジンファンデルなど
☝ここがポイント
まずは、基本6品種をしっかりと抑えていきましょう!
この6品種の理解がある程度わかった段階で品種を広げていかないと、あれも!これも!になって、結論、品種の個性がつかめないままになってしまうのは良くありません。
また、品種個性を掴む時は、比較テイスティングも効果的です。
5.過去の模範解答のパターン化だけに頼りすぎない!
たしかに、ワインによっては、この品種ならこの用語を答えると良いといったパターンがある品種もありますが、最近のワインの傾向でいうと、昔のコメントとは違いものも多くなってきていると思います。なので、どのようなスタイルのワインなのか?を分析する力をつけていくこと。
過去のコメントを分析することは良いことですが、それだけに頼りすぎるとテイスティング方法の基本が崩れてしまうので要注意!
6.その他(ワイン以外)のお酒について
その他のお酒に関して、まずは「知識」が重要。
(この色で、このアルコール度数、甘みは強く、この香りなら●●だろう。)と導く時に知識がないと導くことはできません。
また、「経験値」も大切!経験値のないお酒も答えることはできないので、経験しておくことも必要になります。
☝その他のお酒、目指すゴールは?
ソムリエは2つ、エキスパートは1つその他が出題されますが、ソムリエは少なくとも1つ、エキスパートは出題されたものを答えられるように準備していきましょう!
7.当日は時間との闘いになる
試験当日は、緊張もしていますし、スクールなどで習っていないような用語も数個入っていたり、選択用語から選び、マークシートへの転記など、思っていた以上に時間に追われると思います。
試験準備期間の後半に入ったら、時間を意識したトレーニングも行っておくと安心だと思います。
8.最後に
二次試験合格に向けて、ざっと大切なポイントをお伝えしましたが、テイスティングは奥深いですが、とても楽しいものだと思っています。
どうしても、試験のためのテイスティングと思ってしまうとプレッシャーにもなり、わからないことがあるとポジティブにワインと向き合っていくことができなくなります。それは、一番避けたいこと!
わからないことを悩むより、諦めず、正しい!トレーニングを積んで、すこしずつわかるようになる喜びを感じていけたら、自然とワインにポジティブに向き合うことができます。
「テイスティングは間違えながら覚えていくもの」
是非、間違うことを気にしすぎないで、準備を進めていってくださいね。
皆様の合格を心から祈っています。頑張っていきましょう!
レコール・デュ・ヴァン講師
塩入 早苗
■スクール事務局より
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